久しぶりに関東平野全域で大雪となった。自宅近辺では、積雪量は20cm超であろうか。毎度のことであるが、カーポートの屋根の積雪量・へこみ具合を気にしながら、家の前の雪かきを行った。

雪が降ると、年甲斐もなく何故か喜ぶ犬のように積極的に雪かきに精を出す。その結果、あとで悲惨な筋肉痛、腰痛に見まわれる。

大雪といえば、一生忘れることのない4年前の2月14日の大雪、その時は60cmは積もっただろうか。。

悪天候のあの日は、息子に連れ添って、大学の2次試験、移動しながら2日連続の受験の日であった。

通常であれば、自宅から電車で行ける距離であるが、早々に大雪の予報が出たため、急遽大学近くのホテルを探して、前日に移動、次の日はバスさえ運行するか分からないということで、タクシーを予約しようとしたが、それも断わられ・・

早朝にタクシーを何とか捕まえ、1日目の2次試験には何とか受験することができた。

なんせ一般の大学入試であれば、交通機関の乱れは考慮されるものであるが、そうではない厳しい世界。入試に来ない者、間に合わない者は、本人の自己責任という振り落とされ方。これを理不尽などと言ってる余地さえ与えられない。

1日目のチャレンジが終わって、2日目のホテルに移動する最中で、親子2人して気が抜けたのか、トレイのために途中下車した際に、うっかり電車の網棚に大事なバッグを忘れてしまった…。

そのバッグの中には、大切な受験票、筆記用具、2次対策の資料が……駅員に尋ねるも、どの電車か特定できず、落とし物でも届いていない、電車の中は明日にならないと探せないとか。

2人で落ち込みながらその夜のファミレスで食べた食事は、本当に味がしなかった。何を食べたかも覚えていない。

最低限の筆記用具をコンビニで買い揃え、バッグは父親のモノを使わせて、受験票は翌朝受付で申告し、何とか2校目も受験することができた。

バッグは、受験している最中に駅から連絡があり、無傷で見つかった。予想通りに回送電車内にあったようだ。

その後、親子鷹で苦労した甲斐もあって、合格も頂けた。

思い出すたびに涙が出るが、親としては生涯忘れることのない思い出である。

 

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